ハードウェアキャリブレーション(BenQ SW2700PT)

BenQのカラーマネジメントモニターSW2700PTを購入して早2年半が経ちました
買った当初は(他社の同タイプのモニターより価格が大幅に安いことから)耐久性はどうなのかな~?と少し心配しましたがそんな不安は全くの杞憂で快適に使えてます
いいですよ このモニター
27インチという大きさも写真編集には広すぎずちょうど良い大きさだと思います

前置きはこの辺にして今回はモニターのキャリブレーション(色調整)の話です

突然ですが 貴方が今モニターで見ている色はは本当に正しい色ですか?
モニターで映し出された写真をプリンタで印刷してみたらなんか色が違ったという経験はありませんか?
そしてモニターと同じ色の写真をプリントするために何枚も写真用紙を無駄にした経験はありませんか?(笑)

そんな(無駄な)労力を解消するためにもまずは写真を正しい色でモニターに表示させる必要があるのです
見ている色が正しくないと幾らLightroomやPhotoshopで調整しても正しい色の写真にはなりません
目視でだましだましモニターの色を調整するのもまあアリかもしれませんが これでは少なくとも正しい色にはならないです
モニターで正しく色を見るにはキャリブレーターという色を測る専用の機器を使ってモニターをキャリブレーション(調整)する必要があります

モニターをキャリブレーションする方法はソフトウェア的に行う方法とハードウェアレベルで行う方法の2通りあるのですが 僕が使っているSW2700PTというモニターはハードウェアキャリブレーションに対応しているのでこの方法で行います

必要なものは2つです

専用キャリブレーター(計測器)
モニターをキャリブレーションするためには色を測る計測器が必要です
SW2700PTで対応しているキャリブレーターはいくつかあるのですが僕は評判がよくて比較的安価なX-Rite社のi1 Display Proを使ってます
写真のモニター中央に上からぶら下がっているヤツです
2017年当時 2.3万円くらいで買いました(並行輸入品)

キャリブレーションソフト
BenQから提供されているハードウェアキャリブレーションを行うための専用ソフト「Palette Master Element」(最新版はHPからDL)を使用します
ちなみにi1 Display Proに付属している「i1Profiler」(最新版はHPからDL)を使えばハードウェアキャリブレーションに対応していない普通の液晶モニターやノートパソコンのモニターもソフトウェア的にキャリブレーションが可能です(ソフトウェアキャリブレーション)

キャリブレーションの方法はいたって簡単です

  1. i1 Display ProをUSBに接続
  2. Palette Master Elementを起動(各設定値は後述)
  3. 画面の画に合わせてキャリブレーターをセット(画面と隙間なくピッタリくっついていることを確認)
  4. 測定(10分程度)が終わると完了(自動的に作成されたiccプロファイルが適用される)
Palette Master Elementの設定値
白色点D65部屋の明かりが昼光色(6500K)ならD65 昼白色(5500K)ならD50
i1 Filterで部屋の環境光を測ってより正確に色温度を登録することも可能
ターゲット色領域Panel Native
輝度120120~130くらいが良さそう
ガンマ2.2
ブラックポイント相対
プロファイルのバージョンv2windowsだとソフトウェアがv4に対応していないものもあるため
プロファイタイプマトリックス
パッチセットサイズ

ちなみにこのソフト 日本語訳がちょっと変というか意味不明なところがあります(笑)
キャリブレーション作業もだいたい2~3か月に1度の頻度でやった方がいいらしいのですが僕は半年から1年に1回程度ですかね…(この頻度でやるとキャリブレーション前後でそこそこ違います ^^;)
今回 年末にあたり久しぶりにやったので備忘を兼ねて記事にしてみました

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