Nokton Vintage Line 50/1.5 Aspherical II SC VM

(このレンズを使用して3ヶ月ちょっと経ちました 僕の感想をまとめて少々…)

小さくて軽くてf1.5の明るさ…
この謳い文句に惹かれない人はまずいないと思います(笑)

Vintage Lineとしてラインナップされてますが絞り開放時でもピントのキレは最新のレンズと遜色ありません
この辺りは非球面レンズを使っている恩恵でしょうね
Nokton classic 35とはかなり違います
ヴィンテージらしさは収差を残しつつジワリと滲むアウトフォーカス部分の描写にあると思います
滲む描写が特徴的で有名なsummilux50 の1stとも全く違う滲み方なのがこの写真からもお判りいただけるかと思います

加えてこのレンズは(僕のはシングルコート(SC)なのですが)モノクロでの諧調表現が本当に素晴らしいです
ほとんどフィルムで使ってますが最新のレンズにしてこの味わいのレンズは数えるほどしかないのではないでしょうか

またSCというとフレアやゴーストが出やすいのでは?と心配する方もいらっしゃるかもしれませんが ライカのオールドレンズに比べれば全然で個人的にはむしろ(それなりに慣れは必要ですが)コントロールしやすい範囲に収まっていて写真に旨味を加えてくれるスパイスとして気に入ってます
もちろん性能的にはマルチコートなんでしょうけどね…

昨年10月の発売後まもなく購入したこのレンズですが Leica MPとのマッチングもよく正直Summilux 50/1.4 asph.よりこのレンズを持ち出す割合が増えてます(笑)

最後にsummilux50(11891)とこのレンズの違いですが 僕は三脚を立てたりして「レンズ比較」みたいなことは全くしないタイプの人間なので両方を使っている中での感想みたいなものになってしまうのですが

  • シャープさはsummilux50(全焦点距離でシャープ)
  • 開放時のボケの大きさもsummilux50(1.4と1.5の違い?)
  • とろけていくようなボケのsummilux50に対しこのレンズは非点収差を残しつつ滲む感じ

でかなり描写には違いを感じます
ちなみにsummilux50もすぐにフレア・ゴーストが出ます(撮影のシチュエーションによってはもしかしたらこのレンズ以上かもしれません)

こんな感じでしょうか

RPX400

*購入時の記事はこちら
*ライカとMマウントレンズのよもやま話はこちら