フィルムライカという選択

〜貴方のファースト・ライカとしてのLeica MP

ここにアクセスしていただいてる方の多くは僕の最初のライカが(フィルムカメラの) MPであることを既にご存知かと思います
購入して既に12年目になりますがデジタル全盛時代の現在において今更何故MPの話題を?と思われた方も多いと思います。
僕の初めてのライカで思い入れが強いというのもありますが 今回この記事を書いている大きな理由は” Leica MPは今新品で手に入れることが出来る(たぶん最後の)機械式ライ力である”ということです
そしてそのライカもいつまでこの機械式カメラを製造し続けてくれるかわかりません

ちょっとおさらいしておくと 今新品で買える機械式ライカはこのLeica MPとMPベースに機能的には露出計を省いたLeica M-Aという2つのカメラがあります
シルバーモデルは両機種ともシルバークロームで変わりませんがブラックモデルはMPがブラックペイントに対しM-Aはブラッククロームとなっています
また上部のエングローブも違っていて MPとM-A M-Aでもシルバーモデルとブラックモデルでそれぞれ違っているので買う時はライカのHPで確認した方が良いです
ちなみにMPの電池は露出計だけのための電池なので電池がなくても露出計が動かないだけで撮影はM-Aと同様に全く問題なくできます

話を戻しましょう
僕はライカMPを最初に買ってデジタルMはM9-P MMonochrom M10 M10-Pと使ってきました
僕がライカMPを買った2007年は既にデジタルのM8が発売されていましたが 今改めて思っても あの時MPを買っておいて本当に良かったと痛感しています
当時の僕を褒めてあげたいくらいです(笑)
ライカを12年使ってきてやはり思うのはデジタルは技術的な進歩が早くて(いくらライカと言えども)なかなか一生モノとはいかないなぁ~ということ
何度かここで書いているとおりM10-Pは相当フィルムのMに近くなっているためそろそろ デジタルもM10-Pで打ち止めかなあ~と思ってはいるもののそれでも”絶対”という確信は持てません(笑)
しかもデジタルMは電子部品の塊ですから基本的に壊れたらおしまいです(と言っても他 のメーカーに比べればライカはかなり長い間サポートしてくれることは期待できると思います)

その点 機械式ライカは本当の意味で一生モノだと思います
50年以上前のM型が今でも何の問題もなく使われていることがそれを実証してます
例えフィルムを使用する機会が減っているとしても”自分と一緒に年を重ねる”というのはとてもいいものだ思うのです
事実 僕は今でも一番大切なライカはこのMPであると断言できます
MPのブラックペイントが少しずつ剥げているのを見ると自分と一緒に過ごしてきたことを実感します
まさに My MPは僕にとっての至極の一台になっているのです
これは中古では絶対味わえない喜びでしょう

MPも他のライカ製品と同様 随分と値段が高くなってしまいました
使用頻度を考えると決して安い買い物とは言えないと思います
ですが それさえ許すなら貴方にとってフィルムライカはデジタルライカとはひと味もふた味も違った特別な存在となってくれると思います
もし貴方が”一生モノとしての最初のライカ”を考えているなら是非参考にしてみてください

【ご参考】 My Leica MP a la carte (変更部分)

ベースモデル: Leica MP
ファインダー倍率: 0.72→0.58
貼り革: シャークスキン→バルカナイト
エングローブ: Leica→Leicaクラシックロゴ

ファインダー倍率を変更したのは 僕が眼鏡使用者であることと 35mm枠が単枠で表示されるのがとても気持ち良かったため (0.72では35mm/135mmが両方表示されます)
2007年当時はこれだけ変更しても今のノーマルMPより安かったんですよねぇ~ 懐かしいです

*ライカとMマウントレンズのよもやま話はこちら