LMMで撮るということ

typ246を購入してもうすぐ1年…

何年も悩んで(悩み始めた時はCCDの初代LMMだった^^;)ようやく
購入に至ったこのカメラだけど僕の写真が変わったかと問われると
どうですかねぇ~?変わってないと思います (笑)

画質的なことを言えば MMのモノクローム写真はフジのX-Transと
ACROSモードが描くモノクローム写真やM9-Pや他のカメラのカラー
変換で作るモノクローム写真とは 僕が目の前のPCで比較して見る
と相当違っているのだけど 例えばプリントなどをして最終的なアウト
プット物としての1枚の写真作品として捉えると そんなことはどうでも
よいことのように感じます
(RAWの扱いやすさについては先般の記事のとおりの印象ですが…)

MMでの撮影感覚はまるでモノクロフィルムを詰めて撮っているよう
な清さというか被写体に向かう -もっと言えば光を見つめるような-
シンプルな感覚があります
シンプルな感覚は失敗しないという自信と撮る勇気を僕に与えてく
れます
また カラーで撮るならM9-P モノクロで撮るならMMとカメラをスパッ
と切替えることでMMだけでなくM9-Pでの撮影もより一層シンプルな
感覚で被写体に向かうようになった気がします

デジタルカメラになって撮影時に設定を変えたりプレビューで即座に
確認したりと色々出来ることが多くなった反面 撮る時は被写体を見
つめてピントと露出に専念するだけといったシンプルさゆえの快感が
スポイルされていたことをMMは僕に思い出させてくれました
街に出て写真を撮るという高揚感や上手くいった時の手応え・快感
角度を変え距離を変え夢中でシャッターを何枚も押すといった撮影
行為自体が本来持っている楽しさです

そして撮った写真にはライカという会社の写真的な解釈がしっかり
描かれています
フジのACROSも相当いいなぁ~と思いますがMMはやはり別格な気
がします
上手いなぁ~ 美しいなぁ~と唸ってしまうようなトーンだったり黒の
締り方は「モノクロ写真とはこういうものなんだよ」とカメラが(ライカが)
僕に教えてくれているようです

いいカメラとは結局こういうカメラなんだと思います

p.s
このあたりが結果として僕の写真に表れてくれるといいのですが
こればかりはそう簡単にはいかないようですね… ^^;