墜ちていく君へ

Rolleiflex T,400TX

君は路上生活者を見て「まだ住むところがあるだけましか…」と自分のことを言ったけど
僕には君の言う”自由”や”楽(ラク)”の究極の形に見えたよ
もし”今の”君が路上生活者になったらきっとこう言うんじゃないかな…
「私 こうなってみてわかったの。
仕事をしたり社会と交わったりしているのって向いてなかった 無理してたんだなって。
こうしていると楽なのよね。
一応、なんとなく食べるものも手に入って生きていけるし それなりに少し楽しいこともあるしね。」
君も気がついているはずだけど、君の今の選択を肯定する”ほんの少しの自由やほんの些細な生活のラクさ”は、多大な代償の上に成り立っている
裏側にある代償の大きさに比べて、君が得ているものはあまりに小さい
そしてその代償として失っているものは 君の気づかない間に 時間と共にその大きさを増している
失っている大きなものを見ずに ほんの少しの良いことだけを見て今の自分を肯定する、そんな路上生活者のような論理はあまりにも空しい
だから その扉をあけて・・・
今が無理でも その次までに