上手い写真、いい写真

多分想像するにこのサイトに訪れてくれている方々の多くは自らも写真を撮っている人だと思う
そしてそのほとんどの人は周りの人から「○○さん、写真上手いねぇ~」と言われていると思う(笑)

写真は写真のことが好きで ある程度長く撮り続けていると必ず上手くなれる
写真を始めた頃は上手くなりたいと思っているし それこそ”好きこそものの上手なれ”で必ず上手くなれる

それはそれでいいんだけど一旦ある程度上手くなるとそこからどうして良いのかわからなくなるのもこれまた写真の性のようなものだと思う
著名な写真家の写真展を観て「これ素人が写ルンですで撮った写真と何が違うの?」と思った経験は誰しもあるのではなかろうか…(笑)

またいくつもの写真集を観ていると上手い写真だけで構成されている写真集が無いことにも気がつく
逆に言うと上手い写真だけでは写真集は成り立たないとも言える
そして展示にせよブックにせよ なんかよくわからない写真が多いのも事実だと思う
よくわからない写真がところどころあることで ある写真が際立って伝わってくることもあるし よくわからない写真をいくつも観ているうちに何となく作者の伝えたいことやテーマを感じることもあれば全く理解不能のものもある

長く写真を趣味にしていると修学旅行や学園祭 体育祭で愚息或いは愚息の友達が撮った写真が凄くいい写真であることに気がついたりする
古いアルバムの中のかつての自分或いは友人の撮った学園祭の写真も然りである
あの時の気持ちのままで色々な写真をずっと撮り続けることができていたならきっと凄い写真家になれたのではないかとも思う(笑)
経験とかテクニックがいい写真を撮る邪魔をすることだってあるだろう
写真ってそういうものだと思う

当然であるが 一旦いい写真を知ってしまうと上手い写真にはあまり興味がなくなってしまう
多くの人が「○○さん、写真上手いですねぇ~」と言われてもあまり嬉しく思わないのはそのせいだと思う(笑)
上手い写真を撮りたいと思っている時期は過ぎいい写真を撮りたいと思っているのだから仕方がない

いい写真は観る人の写真への理解度?深度?によって違う
ストーリーが観る人に委ねられていることが写真の良さであり写真で表現する価値だと思う

とりとめのない話になってしまったのでこれにておしまい(笑)