Leica X2のモノクローム

今時分にこのカメラを使っている人はどれぐらいいるのだろうか?

発売されてから8年 ディスコンとなってからも既に4~5年が経過しているのだから 今のデジカメの盛衰の中ではほぼ化石に近いカメラである(笑)
昔 吉野家の「安い 早い 旨い」というキャッチコピーがあったが それになぞればX2は「高い 遅い 使いにくい」である
にもかかわらず 今でも使っている貴方は相当の物好きだと言える(笑)

冗談はさておき
実際 初代の Leica X1から定評があったこのカメラのモノクロの描写に惹かれている人は多い
かくいう僕も2010年にLeica X1を買いたくさんの写真を撮り 一度手放した後 2017年に当時すでにディスコンとなっていたX2を手に入れた経緯にある
その時の購入動機もこのシリーズのモノクロ描写に惹かれてのことであった

X2のモノクロ描写は-カラー写真も同様であるが-コントラストがとても低い
そして以外にも緻密である(これはelmarit 24/2.8 asph.によるところが大きい)
X2のモノクロームの特徴を一言でいうとコントラスト 諧調 シャープネスのバランスが絶妙で これによる立体感が素晴らしいことに尽きると思う
今 他のカメラと比べてもなかなかこういう描写をするカメラは見当たらない

当時も今もデジカメのモノクロモードは黒の締まりがよく コントラストがはっきりして 解像度を競い合うような方向で開発されてきたように思う
それはそれである意味正しいデジタルモノクロームの進化とも言えるが そんな中においてはX2のモノクロ描写が逆に新鮮に感じるのもまた事実である

ちょうどフィルム写真に温もりや安らぎを感じるのと同じような感覚なのかもしれない

ということで今こそLeica X2なのである(嘘)

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