Robert Frank と Saul Leiter

先日清里フォトアートミュージアムでロバート・フランク展を観てきたことは先日書いたとおりだけど 実はロバート・フランクとソール・ライターは同じ時期にニューヨークで写真を撮っている
実際にこの2人は交流もあったようだ

ソール・ライターは天性の色彩感覚の持ち主としてカラー写真が有名だけど モノクロ写真もたくさん撮っていてカラー写真の写真集「Early Color」とほぼ同時期のモノクロ写真を集めた「 Early Black and White」という写真集が同じシュタイデル(steidl)社から出版されている
どちらもソール・ライターの初期の頃の作品である

「 Early Black and White」 に収められているモノクロ写真は非常に美しく シュタイデル社の素晴らしい製本と相まって僕の大好きな写真集の1つになっている
個人的な好みで言えば有名な「Early Color」よりこちらの方が好きだったりする

ロバート・フランク展で観たアメリカとソール・ライターの「 Early Black and White」のアメリカ…
同じ1940-50年代のアメリカであるのにもかかわらず全く違う2つのアメリカがそこに写っていた
言われなければ同時代のアメリカとは僕は気がつかなかったと思う
それはロバート・フランク展から自宅に戻り 改めて手元にある「 Early Black and White」を捲り自分の目を確認した程であった

若い時から才能を開花し 後の写真家たちにも強い影響を与えたロバート・フランク
一方 2006年にシュタイデル社によって 83歳にして「衝撃の世界デビュー」を飾ったソール・ライター

同じ時代を生きた2人の著名な写真家は何もかもが違っていた